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2023年9月12日(火)

【金澤町家コラム】金澤町家の袖うだつ

長月、夜長月です。夜が長く、月がきれいになります。
今年の中秋の名月は9月29日です。
名月はもちろんですが、出ようかどうしょうかためらっている十六夜の月、なんと奥ゆかしいことか。
日本人は、古より月を愛で、生活の一部に取り込んできました。
宴を催し、和歌を詠み、物語までつくられてきました。
長い歴史のある金澤町家、その町家から眺める月も格別な風情があります。

今回は月をながめながら、金澤町家の袖うだつも見てみましょう。

袖うだつは、町家の隣家との境の軒下の両端に〝卯〟の字形に設けられた袖壁である。
火災による延焼を防ぐ防火壁の役割をしているそうです。

金澤町家情報館の袖うだつは装飾性を高めており、飾り金物に銅板が使われています。
2寸(≒6cm) ピッチ(間隔)で太鼓鋲が千鳥配置されており、
中心部に置かれた菊座の上に、樽の口が取り付けられています。

金沢の町家はかっては板葺石置き屋根であったため、金澤町家の袖うだつは
防火の効果よりも隣家との仕切りを示す意匠的要素が強いと思われます。

袖うだつを見つけたら、思わず立ち止まって見上げてしまいそうですね!

月といっしょに。。。

※ 前回のクイズの答え ※

この植物は ゼンマイ です。

渦巻き状の綿毛をかぶった若芽から 若葉へと大きく変化しました。