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2023年12月12日(火)

【金澤町家コラム】金澤町家の冬支度

師走、師である僧侶が読経のために東奔西走する。というのが有力な説です。
あわただしく過ぎた1年を振り返りながら、来年は良い年にしようという準備の月でもあります。忙しい中にも心浮き立つものがあるかと思います。
除夜の鐘をつきに行かれる方、初詣に行かれる方。いづれの方々も新年に期待し、新しい目標に向かって努力しようという思いです。
「雪中松柏」の言葉を胸に、希望に近づくように。。

2023年もあとわずか!
金澤町家情報館も冬支度です。

雪の重みに耐えるように、蔀戸の前に面格子を設置しました。

金澤町家情報館内のテーブルがこたつに変わりました。

冬になると恋しい、こ・た・つ。
日本の家庭ではおなじみの家電ですが、その歴史は室町時代までさかのぼるそうです。
囲炉裏の火力を落として灰をかぶせ、その上に簀(す)の子に短い脚をつけた台を置き衣服をかぶせたものだったそうです。
近年、こたつは暖かいだけではなく居心地の良い空間を作ってくれるインテリアとしても活躍しています。丸いこたつに椅子に座ったまま入れるこたつなどもあります。
昔はこたつと言えば一家団欒の象徴でした。年末年始のテレビと、福梅(正月の和菓子)にみかん!

もう1つ金澤町家情報館の冬支度があります。雪吊りです。
酷暑のため秋になってから急に元気がなくなったタムケヤマモミジ。雪の重みに枝が折れないように願っています。灯篭にはこもも掛けました。金沢の冬の風物詩です。