【金澤町家コラム】金澤町家情報館の天窓

山里や街の木々が赤や黄色に染まり、色鮮やかな風景を楽しめる秋です。
金沢の町並は四季折々の顔を持ち、住む人・訪れる人の心を和ませます。
歴史と伝統に裏打ちされ、何代にもわたる人々の営みを感じることが出来る金澤町家。
一つ路地裏に入ると今にも謡や琴三弦の音が聞こえてきます。
将来にわたって残していきたい歴史資産です。

金澤町家情報館には天窓があります。外から見ると３階建てに見える所が天窓です。
採光と換気もできる開閉式の大きな窓です。

天窓は館内の茶の間の上にあり、天井まで続く吹き抜けは高い所まで８メートルあります。迫力があり解放感を感じます。

２階にある吊廊下からは太い梁と天窓、茶の間を見下ろすことが出来ます。

天窓は滑車を利用し左右にぶら下がるロープを引っ張っぱることで、開閉します。

金澤町家情報館の天窓は側壁に窓を設けられなかった時代の採光と換気の工夫でしょう。
それにしても、家の中に採光と換気のためにこれほどの空間があることに驚かされますね。